モデムを徹底解説

モデムを徹底解説

モデムとは？

モデムとは？

モデムとは、デジタル信号をアナログ信号に変調したり、逆にアナログ信号をデジタル信号に復調したりして、送受信を行う機器のことです。一般に、電話回線を通じてコンピューターをインターネッ トに接続する際に用いられます。モデムは、変調器（modulator）と復調器（demodulator）の混成語です。つまり、デジタル信号をアナログ信号に変換する機能と、アナログ信号をデジタル信号に変換する機能を備えた機器のことをモデムと呼びます。CATV回線を使用するモデムは、「ケーブルモデム」と呼ばれます。

モデムの歴史

モデムの歴史は、1950年代にさかのぼります。当時、コンピュータはアナログ信号で通信していましたが、電話回線はデジタル信号で動作していました。そこで、アナログ信号をデジタル信号に変換するモデムが開発されました。

初期のモデムは、非常に遅く、1秒間に数文字しか送信できませんでした。しかし、技術の進歩に伴い、モデムの速度は向上し、1990年代には、1秒間に数メガビットの通信速度を実現するモデムが登場しました。

モデムは、インターネットの普及に大きな役割を果たしました。モデムのおかげで、一般の家庭でもインターネットに接続することが可能になり、インターネットは私たちの生活に欠かせないものとなりました。

モデムは、電話回線だけでなく、ケーブルテレビ回線や光ファイバー回線でも使用されています。また、無線モデムもあります。無線モデムは、電波を使って通信するため、ケーブルを接続する必要がありません。無線モデムは、ノートパソコンやスマートフォンで使用されています。

モデムの種類

モデムの種類

モデムには、大きく分けてアナログモデムとデジタルモデムの2種類があります。アナログモデムは、アナログ信号をデジタル信号に変換、またはその逆の処理を行うモデムで、電話回線を通じてコンピューターをインターネットに接続する際に多く利用されてきました。デジタルモデムは、デジタル信号を直接送信・受信するモデムで、ADSLや光回線、CATV回線など、デジタル回線で使用されます。デジタルモデムは、アナログモデムよりも高速な通信が可能で、現在ではこちらが主流となっています。また、モデムには、内蔵型と外付け型の2種類があります。内蔵型モデムは、パソコン本体に組み込まれているモデムで、外付け型モデムは、パソコン本体とは別に設置するモデムです。内蔵型モデムは、パソコン本体に組み込まれているため、場所を取らずに設置できますが、外付け型モデムの方が、通信速度が速く、機能が豊富なものが多いです。

モデムの仕組み

モデムの仕組みは、電話回線やケーブルテレビ回線などのアナログ回線を介して、デジタルデータを伝送するために使用される装置です。モデムは、デジタルデータをアナログ信号に変調して電話回線やケーブルテレビ回線に送信し、受信したアナログ信号をデジタルデータに復調します。

モデムは、デジタルデータをアナログ信号に変調するために、変調器を使用します。変調器は、デジタルデータを搬送波と呼ばれる高周波信号に乗せてアナログ信号に変換します。受信したアナログ信号は、復調器を使用してデジタルデータに復調されます。復調器は、アナログ信号から搬送波を分離し、デジタルデータを抽出します。

モデムの変調方式には、振幅変調（AM）、周波数変調（FM）、位相変調（PM）などがあります。デジタルデータを伝送する速度は、モデムの変調方式や回線の品質によって決まります。

モデムの選び方

モデムの選び方

モデムを選ぶ際には、用途や回線速度、対応している通信方式、セキュリティ機能などを考慮しましょう。用途としては、インターネットに接続する、ゲームをする、動画を視聴するなどがあります。回線速度は、下り最大速度と上り最大速度の2種類があり、数字が大きいほど高速になります。対応している通信方式は、一般的にADSL、光、CATVの3種類があります。セキュリティ機能としては、ファイアウォール、アンチウイルス、アンチマルウェアなどがあります。

また、モデムには有線と無線の2種類があります。有線は安定した通信速度が得られますが、設置場所が限られます。無線は手軽に設置できますが、通信速度が安定しないことがあります。

モデムは、インターネットに接続するのに不可欠な機器です。用途や回線速度、対応している通信方式、セキュリティ機能などを考慮して、最適なモデムを選びましょう。